コンテナ建築やホテル事業を手がけるデベロップ(千葉県市川市)は、コンテナ型ホテルを院庄の国道181号沿いに8月にオープンさせると発表した。災害時には〝レスキューホテル〟として被災地へ移設できるのが特徴で、中国地方への進出は初。
東日本大震災の経験を踏まえて開発された動くホテルで、コンテナホテル「ザ・ヤード」シリーズとして国内に27店舗(開業予定を含む)を展開する。コンテナ1棟を1客室として地上に並べる構造。移設性を生かし、需要の変化などに応じた客室数の増減が容易なほか、隣室の音が気にならないなど快適性も高いという。有事の際にはトレーラーで被災地にけん引し、仮設宿泊施設として利用する。
津山に開業する名称は「HOTEL R9 The Yard(ホテルアールナインザ・ヤード)津山」。2813平方㍍の敷地に33室を配置し、ほぼすべての客室が移動可能という。宿泊料金はダブルルーム(27室)1人5000円〜、2人7000〜。ツインルーム(6室)1人5000円〜、2人8000円〜。予約受付の開始は8月を予定する。
同社は「中国自動車道の院庄インターチェンジから近く、観光・ビジネスの拠点としての活用が期待されるだけでなく、九州や四国を含む西日本への迅速なレスキューホテルの出動が可能になる」としている。