文化と教育面での国際交流関係の構築に向け、イタリアの公立高校の関係者らが15日、岡山県真庭市を訪れ、今秋の市内高校での受け入れなど今後の交流活動について太田昇市長と話し合った。
市役所(久世)を訪れたのは、欧州外の国々とのパートナーシップ構築を目指す、イタリアの学生交流支援団体「EGInA」の代表者とウンブリア州の公立5高校の校長や教諭ら7人。
同団体は2022年に初のアジア圏への短期留学として、真庭高校と勝山高校に生徒1人を派遣。その際の交流活動などが、日本側との相互派遣など今後の交流関係構築のスタートを検討するきっかけとなったことから、同市を来日の最初の訪問地に選んだ。
同団体は、9月から約3週間、真庭、勝山高校に2回目の派遣を計画しており、太田市長に「前回のようなホームステイなどのほか、市民との交流を大切にしたい」と説明。市長は「できる限りのことをしたい」と述べ、面談後のインタビューに「若い人たちが世界的な視野を持って成長していくきっかけになる。文化・芸術の先進国であるイタリアの高校生との交流に期待したい」と話した。
一行は13日から29日まで日本各地の高校と文科省を訪問予定。今後、イタリアから教師や学生の研修・留学を目的とした派遣を行うだけでなく、日本からの受け入れも行い、総合的な関係を築いていきたいとしている。