塩漬けの梅を三日三晩天日にさらす「土用干し」が30日、神代の梅の里公園の管理組合加工場で始まった。今年は開園して以来の豊作で、約1200?を8月末までに干す。
県内有数の梅の産地として知られる同園で収穫した「南高梅」や「甲州小梅」を8〜10%の塩に約1か月半漬ける。初日は組合員4人が200?、約1万個をヒノキの台の上に手際よく並べると、独特なさわやかな香りが漂った。1日3回ほど裏返し、均一に太陽の光に当てると、塩分と酸味が調和し、うまみを凝縮して味がまろやかになるという。
前原啓志組合長(79)は「天候に恵まれ、花が咲くのも実がなるのも1週間ぐらい早かった。コロナ禍の中、おいしい梅を食べて元気に過ごしてほしい」と話した。
塩漬けした梅からできた梅酢とシソと一緒に約1カ月つけた梅干しは9月中旬に、道の駅「久米の里」などで販売する予定。
土用干し梅 生産開始