岡山県真庭市は4日、地域おこし協力隊員として新たに着任した森貴充さん(31)に任命書を交付した。
森さんは同市月田出身で、千葉県から家族3人でUターン。元ミュージシャンで、キャリア支援や動画制作など多彩な事業に携わってきた。前職は居酒屋経営。
市地域みらい創生課に所属し、ウェブスキルを学ぶ合宿型スクール事業の誘致や、全国のコミュニティーネットワークとの事業連携、真庭と他地域をつなぐ定期的なイベント開催に取り組む。
久世の市役所で太田昇市長が任命書を手渡した。森さんは「大学進学での上京時、古里に対してネガティブな気持ちを持っていたが、2年前仕事で真庭と携わり、180度気持ちが変わった。真庭の若者が、都市部と変わらないキャリアを選択できるまちづくりに取り組みたい」と抱負を述べた。太田市長は「私も一緒。時代は違うが、帰るつもりはなかった。多様なチャンスがある真庭づくりを楽しみにしている」と激励した。
活動中を含め現在、同隊員は7人。同市は2013年度から協力隊事業を継続している。