「地域おこし協力隊員と高校生のトーク会」が6日、川崎の津山東公民館で開かれ、参加した生徒たちが人生経験の話を聞き、将来について考えた。
同公民館の講座として企画。やりたいことや目指したい方向に不安を感じ、迷っている高校生たちにヒントを見つけてもらおうと開いた。
津山東高校と、通信制で学ぶ希望高等学園津山校の計12人が参加。城東地区で活動する地域おこし協力隊員・土山浩司さんが自身の経歴をもとに生徒たちに話をした。土山さんは県内のテレビ局設立に関わり28年の勤務後、新見市でメガソーラーのコンサルタント会社を起業したことや、地域おこし事業に携わってきたことなどを説明。「波乱万丈の人生で、挫折やつまずきも多かった。しかし、過去に失敗したことは全て自分の引き出しに入っていて何かをする時のヒントにしているし、財産になっている」と語りかけた。高校生たちは熱心に耳を傾け、感想や意見を述べた。
希望高等学園2年の福島和奈さん(16)は「今後の人生を歩んでいく上で、悩みがあっても本当にそれが失敗だったのか、そうではないのかを改めて考えるきっかけになった」。津山東高3年の杉山瑠唯さん(18)は「たとえ失敗しても、自分の考え方しだいで成功につながる糧になると思った」と話した。
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将来に向けて人生経験についての話を熱心に聞く高校生たち