新加茂地区住民自治協議会などが主催する本年度「地域づくり講演会」が11日、岡山県津山市加茂町塔中の加茂町公民館で開かれ、住民ら約50人が地域計画をつくるポイントなどを学んだ。
島根大学の作野広和教授が「みんなでつくる地域の未来〜楽しく・豊かに・誇りをもって暮らすための地域づくり〜」を演題に話した。
各地で地域運営組織の構築や集落づくりなどに関わっている作野教授は「地域づくりに答えはないが、こつこつ続けると道が開ける」と前置き。地域振興計画策定時のポイントとして▽女性や若者、子どもら多様な主体の参画▽ネーミングやキャッチフレーズの公募▽地域の持続性、安心して住める地域づくりの具体性を示す―などをアドバイスし、「自分たちの手作り感を出すことが大事」と述べた。ほかの地区が策定したビジョンなども紹介し、参加者は地域の将来などについて考えながら熱心に耳を傾けた。
これに先立って、地区の住民アンケート調査の結果について報告があり、買い物・通院・通学などの移動手段、子どもの遊びや学びの場所など、七つの課題が浮かび上がったことが説明された。
講演会は協議会のほか、連町新加茂支部、市民の健康と福祉のまちづくり新加茂支部推進会議などが開いた。
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地域づくりについて講演する島根大学の作野教授