児童開発のスイーツ反響 30分で完売「かすちゃんバームクーヘン」 地域連携学習の一環で/岡山・津山市

教育・保育・学校 小学校4〜6年生が考えたかすちゃんバームクーヘン
小学校4〜6年生が考えたかすちゃんバームクーヘン=岡山県津山市で
         

 地域と連携して課題解決型学習(PBL)に取り組む岡山県津山市の西小学校の児童たちが5日、同市の作州民芸館で、市内の福祉施設と協力して作ったオリジナルスイーツ「かすちゃんバームクーヘン」を売り、反響を呼んだ。

 同校が創立100周年を迎えるのにあたり、4~6年生は「100年後も豊かなまち『津山城西』へ」をスローガンに掲げ、共同で町おこしを図るプロジェクトを立ち上げた。「観光」「つくる」「食」の3分野に分かれて研究チームを結成し、計画を進めている。

 このうち「食」をテーマにしたチームの4〜6年生計12人は、地産地消も視野に入れて津山産小麦粉を使ったバームクーヘンを考案。津山みのり学園に依頼して開発してもらい、同市の伝統工芸品・作州絣(がすり)=県指定郷土伝統的工芸品=をヒントに作られた学校のシンボルキャラクター「かすちゃん」のイラストを添えて販売した。

 この日は、同館のリニューアルセレモニーと「野菜と魚の市」が開催され、多くの人でにぎわっていた。「いかがですか」と子どもたちが元気良く呼び込みかけると、買い物客が次々と立ち寄り、購入。開始から約30分後に120個が完売し、大盛況だった。

 プロジェクトリーダーの沖田未恋さん=6年=とラボ長を務める廣瀬こころさん=同=は「みんなに喜んでもらえ、地域貢献もできてうれしい」「城西地区の知名度が上がるように、活動を下級生につなげていきたい。手本になるように頑張る」と話していた。

 PBLとは、児童、生徒が自ら課題を見つけて解決するのに必要な力を付ける学習を指す。昨年度末ごろ、岡山県教委が作成した「岡山型PBLガイドブック」が配られ、県内の各小中学校で取り組みが進められている。

元気良く商品を売る小学生たち
元気良く商品を売る小学生たち


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