地域に残る文献読み解く 「古文書講座」 くずし字の読みに挑戦/岡山・津山市

行政・公共 助言を受けながらくずし字の文章を読み解く参加者=岡山県津山市で
助言を受けながらくずし字の文章を読み解く参加者=岡山県津山市で
         

 津山市立図書館主催の生涯学習講座「初心者のためのやさしい古文書講座」が26日、岡山県津山市新魚町の同館で始まり、3月26日まで計6回の日程で参加者たちは美作地域に残る文献を読み解こうと、知識を深めている。

 昨年に続いて2度目の開催で、今回は市内や市近辺に住む11人が受講。美作市文化財保護委員・橋本惣司さん(83)=林田=が講師を務め、古来から明治時代まで用いられていた漢字を簡略化した日本独自の文字「くずし字」の読み方を指導する。

 初日は、橋本さんが江戸時代に武士に定められた規律を示した「條々」や百姓らに年貢徴収の割合を伝える「年貢割付状」に書かれた内容を紹介しながら「文章を読むことで、当時の日本社会の様子が知ることができる」と説明した。その後、参加者は辞書を手に平仮名のくずし字の読解に挑戦。「形を崩す前の漢字を考えてみよう」といったアドバイスを受けつつも、見慣れない文字に苦戦する様子が伺えた。

 2度目の参加という岡本博子さん(72)=院庄=は「文字がわかるようになると市内の点在する史跡に刻まれた碑文も読め、知らなかった歴史にふれることができる。読むのは大変だけどとても楽しみ」と話していた。

橋本さんの説明に耳を傾ける参加者
橋本さんの説明に耳を傾ける参加者


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