岡山県津山市の津山圏域資源循環施設組合と、再生PET樹脂製造のサーキュラーペット、サントリーグループはこのほど、同組合が運営する津山圏域クリーンセンターに集められる使用済みペットボトルを、新たなペットボトルに再生させるための事業に向けた協定を県内自治体で初めて結んだ。
脱炭素社会の実現と持続可能な循環型社会の実現を目指す。同センターに資源物として搬入されるペットボトルを、県営久米産業団地内に建設中のサーキュラーペットのリサイクル工場で原料化。サントリーグループに供給し、再びペットボトルに生まれ変わらせる。石油由来原料から新たにペットボトルを生産するのと比べて二酸化炭素排出量を約60%削減できるという。
新工場は来年春に稼働開始予定。枠組みでは、同組合を構成する津山市など5市町のうち1市2町から年間に出される約200トン全量を処理する計画。500ミリペットボトルで1000万本分に相当するという。
津山市役所で締結式があり、サーキュラーペットのエルワン・イノー社長、サントリーホールディングスの藤原正明常務執行役員、組合管理者の谷口圭三市長が協定書を交わした。
谷口市長は「先進地として行っていく価値があり、住民のリサイクル意識の向上にもつなげていきたい」と期待を込めた。