高田小学校=岡山県津山市=で31日、水の学習会が開かれ、4年生13人が地元の農業を支えるため池や水路について学んだ。
学区内の保全活動などを行う「下横野農地・水・環境向上を図る会」「大篠環境保全推進協議会」「上横野地区地域保全会」のメンバーら5人が来校。同協議会顧問で、高津用水土地改良区理事長の前原知明さん(73)が講師を務めた。
前原さんは地区内の河川や井堰(せき)、水路の場所を地図で示しながら解説。ため池について米作りや河川の氾濫防止、生態系の保全といった役割について説明。地区内最大規模で、約300年前に造られた「樋ノ内池」を挙げ、「祖先が苦労して整備してくれたおかげで、今の私たちの生活が豊かになっている。“地域の宝”としてみんなで守っていこう」と呼びかけた。子どもたちは質問をしながら、興味深そうに耳を傾けていた。
森山あかりさん(9)は「帰り道にため池や水路を見かけていたが、江戸時代からあることにびっくりした。大切にしていきたい」と話していた。
子どもたちは7日にフィールドワークを実施する。