国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員として、マレーシアの児童養護施設に派遣される岡山県勝央町勝間田の理学療法士・河上理加さん(29)が10日、水嶋淳治勝央町長を表敬訪問し、抱負を語った。
河上さんは過去に整形外科や介護福祉サービス業に従事した経験があり、マレーシアでは重度の身体、知的障害児の自立支援に取り組むクダ州社会福祉局タマン・シナル・ハラパン・ジトラ児童養護施設で看護師や介助員らの補助や現地調査、現場の環境改善に向けた助言などの活動にあたる。
JICAの関係者らと同町役場を訪問した河上さんは「施設の子どもたちだけでなく、現地の人たちとも良好な関係を築きながら、地域の医療、福祉サービスの向上に努め、貢献できるように頑張っていきたい」と決意を述べた。水嶋町長は「世界中の人々が国を超えて助け合い、社会の問題や課題に対応していく意識が必要だと感じている。自身の思いがしっかりと遂げられるように頑張ってほしい」と激励した。
派遣期間は22日から2年間。将来は日本の子どもたちに理学療法の仕事を知ってもらい、国際的な相互理解と相互協力に対する意識を持ってもらえるように呼びかけていきたいという。
