地域活性化を目指して内閣が推進する「地域未来戦略」策定に向けて担当の黄川田仁志大臣(55)が22日、地方創生へ顕著な取り組みを行っている美咲、勝央町、西粟倉村を視察し、地域課題に積極的に対応する各町村の姿を高く評価した。
この日は、美咲町の将来的な人口減少を見越して先進的に進めるまちづくり「スマートシュリンク」や、勝央町が国の「地方創生伴走支援制度」を活用して目指す地産の岡山甘栗の産地拡大とブランド化、西粟倉村の森林整備と資源活用を進めて持続可能な森を作ろうと掲げた「百年の森林構想」とローカルベンチャーを支援して村内の産業創出への取り組みを視察。現地で各町村の首長らから説明を聞き、意見交換を行ったほか、施設や農場を見学した。
このうち美咲町原田の多世代交流拠点「みさキラリ」を訪れた黄川田大臣は「人口減少に合わせた社会と経済の再構築が必要となる中、美咲町の取り組みと考えを学び、今後に生かしたい」とあいさつ。青野高陽町長は公共施設の統廃合を行うなどして、行政機能を集約させながら町の規模を縮小して経費削減を図る一方で、小規模多機能自治を展開して住民自らが生活維持できるように地域課題の解決に向けた仕組みを作ったことなどを紹介した後、町物産センターも案内した。
会見で黄川田大臣は「施設の集約を大胆に行うのが難しい中、住民たちと十分に対話しながら目的を明確にして進め、行政の活動の一部を住民自治に任せるなどして町を賢く縮小させ行政の質を高めており、見習うべき点だと思っている。人口減少という課題を受け止め好機に変える前向きな姿勢が素晴らしい」などと関心を寄せていた。
このほか、勝央町では国から派遣された地方創生支援官を交えて水嶋淳治町長と対話。西粟倉村では青木秀樹村長と村のベンチャー企業関係者の話に耳を傾けた。
黄川田大臣は「地場産業を成長させ産業クラスターを作っていくという大きな示唆を受けた。視察した町村は方向性がはっきりしており、目標を持って産業の核となる部分を作ろうとしている。後押しをしていくことで国と県、各自治体に経済圏、クラスターができ、住民たちが生活基盤を作っていくことができると考えている。これが人口減少を止めるきっかけにもなると期待を寄せている」と話した。

