岡山県真庭郡新庄村と天満屋グループ(計35社)は28日、地域の活性化や観光・産業振興などの向上を目指し、包括連携協定を締結した。
同グループは、地域貢献の一環として県内各自治体と連携して課題の解決を図っている。県内では8例目、美作地域では津山、真庭市、勝央、美咲町に次いで5例目。同村とは2002(平成14)年から関係を築いており、年末には天満屋本店(岡山市)で特産品ヒメノモチを使った餅つきの実演と餅の販売を恒例で行うなど、販路拡大やブランドの構築に協力してきた。
今後は特産品をはじめとする村産品を使った商品開発、25日にリニューアルオープンする東京都のアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」(新橋センタープレイス内)での情報発信、森林といった豊富な資源を活用した観光誘致などに取り組む。
この日、村役場で締結式があり、小倉博俊村長と天満屋の斎藤和好社長が協定書に署名し交わした。小倉村長は「村の持続性と将来が期待できる無限の可能性を秘めた協定ができたと思っている。長年のご支援と尽力にお礼を申し上げたい」とあいさつ。斎藤社長は「地域のみなさんの信頼を基盤に永続的に貢献できる企業グループを目指している。多種多様な業種、業態を抱えている強みとシナジー(相乗効果)を生かし、村の課題の解決に向けて励みたい」と話した。