美作高校(岡山県津山市)で11日、総合人事・人材サービスのアデコ(東京都)岡山支社の神庭雄一郎さん(46)による出前授業があり、生徒たちがIT関係を視野に入れた職業選択のヒントを学んだ。
神庭さんは首都圏の事務派遣やコンサルティング業務などを経て、昨年から津山市の地域活性化企業人に着任。中心市街地でのイベント企画、運営などを行っている。授業はITスペシャリストコースの2、3年生136人が参加した。
世界主要国の中で30年間、日本のみが平均賃金が上昇していない点を挙げ、「他国に比べデジタルへの抵抗感が強く、生産性が低いまま」と指摘。デジタルネイティブな若い人にはチャンスとした上で、「ITは地域や業界に限らずニーズが高い。予測困難な現代で変化に備えるためにも、新しい技術や知識を学び続けて」と呼びかけた。
さらに転職やさまざまな経験を経ていきがいとなる仕事を見つけた身近な人や著名人を紹介し「好きや得意をとことん突き詰め、自分らしい幸せを見つけてほしい」とアドバイスした。
3年生の赤田羽美さん(17)は「給料が高いだけではなく、自分のやりたいことを重要視しながら仕事を選んでいきたいと思った」と話していた。
