つやまエリアオープンファクトリー2024(つやま産業支援センター主催)が26日、津山圏域(津山市と鏡野、勝央、奈義、美咲町)の59社で始まり、27日までの間小学生から大学生まで1000人以上が見学やものづくり体験を通じて地場企業の魅力にふれている。
初日、高野山西のRBCコンサルタントでは、小中学生と保護者約20人が参加し、同社が生産する火山礫(れき)と天然ミネラルを細かく砕いた粉状の微生物活性材「バクチャー」について知識を深めた。
杉山謙心専務(39)が「水や土に混ぜて使うと、その中の微生物の活動を活発にさせる。微生物が悪臭や汚れの原因となるバクテリアなどを分解してきれいにするため、長期的に清潔な環境を保つことができる」と製品の説明をした後、社内を案内した。
子どもたちは裏手の畑で育てている野菜や家畜小屋のブタとニワトリ、動物のフンを浄化して肥料に変える特殊な装置などを興味津々な様子で見て回り、養殖をしているウナギに触れるなどして動植物特有の臭みが無いことを体感した。
川の水をきれいにできる方法を勉強しようと参加を決めたという加茂小2年・黒本和来さん(7)は「ごみがたくさん溜まっている場所にも使えると思った。世界中で汚くなった場所(環境汚染)が問題になっているから、きれいにできるかもしれない。もっと勉強してみたい」と話していた。
同企画は、若い世代に地場企業の魅力を周知し、将来の就業や定住につなげる狙いで2018年に始まり、今回で5回目。