岡山県津山市はこのほど、地場産小麦粉を使った学校給食用の麺類を通年で提供していくと発表した。全ての麺を地場産でまかなうのは全国の自治体でも珍しく、来年度は麺以外の献立にも展開していく。
津山産小麦の薄力粉「ふくほのか」、強力粉「せときらら」をブレンドした中華麺、ソフト麺、うどんの3種類。地産地消の推進、ブランド力の向上を狙い、2023年度2学期から小中学校35校で週に1度の麺の日に配食していたが、子どもたちからも「おいしい」と好評だったこともあり、継続を決めた。
定例会見で谷口圭三市長は「地域の食や農業に関する理解が深まり、生産者の意欲向上につながると考えている」と述べた。新年度当初予算案に事業費657万円を盛り込んだ。
学校給食での津山産小麦の消費量は、本年度が約18トン、来年度は約27トンとなる見込み。