岡山県津山市在住の昆虫標本アーティストの小枝正和さん(51)が市教委に寄贈した新作「陰陽」の展示が、同市役所1階市民ホールで始まり、来庁者たちの目を楽しませている。28日まで。
作品は縦42センチ、横51センチの標本箱の中に、貝やカニ、チョウなどを敷き詰め、「地球上の万物の光と影」を表現している。太陽に見立てた中央のシロチョウ貝と青く輝くモルフォチョウが目を引く。
また、作品のそばには、小枝さんが「良い時も悪い時もある。大事なのは悪循環におちいった時何を成すかということ」などと寄せたメッセージボードを掲示している。
会社員・坂上彩菜さん(34)は「テーマや表現の仕方がおもしろい。山海の生き物が並んでいるところをみると、生まれた境遇が違っても地球上の生物はみな一緒に生きていて、つながっているという思いが生まれる」と話していた。