津山の観光活性化を目指す女性グループ「さくら子の会」は、城下町の風情を演出するのれんを作製した。15日に津山市に寄贈するとともに、山下の津山観光センターの軒先に掛けられ、訪れる観光客を迎えている。
のれんは11枚が1組になった藍色の5連で、それぞれ横約4メートル、縦約40センチ。京都の伝統的な染め物専門店に依頼して作った。津山松平家の槍印で、市章でもある「剣大」を織り込み、素材の一部に作州絣(かすり)を使っている。
この日、同センターで贈呈式があり、同会のメンバー4人が出席。会長代理の難波博子さんが「私たちの活動は多くの皆さんの協力で成り立っている。今後も津山の観光に役立てるよう取り組みを続けていきたい」とあいさつ。玉置晃隆(みつたか)市産業経済部長と竹内佑宜(ゆうき)市観光協会長が「津山の歴史と文化、景観を大事にしたいという皆さんの気持ちを感じる。力添えに感謝し、大切に使っていきたい」とお礼を述べた。
同会は平成9年に女性5人で活動を開始。津山菓子組合の協力で開発した「さくらさくらまんじゅう」の販売利益を活動資金としており、これまでに津山城(鶴山公園)に桜の苗木や杖の寄贈、さくら基金への寄付などを行っている。