地元住民や観光関係者からは喜びと今後の地域活性化に期待する声が聞かれた。
歴史と文化を生かした観光振興などに取り組む「城西まちづくり協議会」の髙須昌明会長(66)=小田中=は「明治時代には中国鉄道の開通で現在の津山口駅が終点だったことから、町は大いににぎわった。今回の選定をまちづくりの新たなスタートとし、住民一丸となって往時の活気を取り戻す活動に一層力を入れたい」と決意を新たにする。大正時代に手仕事で栄えた城西地区のにぎわいを再現するイベント「津山・城西まるごと博物館フェア」は、今年はコロナのため中止になったものの、来年以降も開催し続けて地域のPRや集客に努めたいという。一方、トイレや大型バス用の駐車場がないことなどを現在の課題にあげる。
市観光協会の高務雅彦専務理事は「城東、城西の選定、さらに城下地区の整備も相まって津山城を中心とする大きな魅力が生まれる。今後も地域を訪れる多くの観光客を迎えていきたい」。
谷口圭三市長は「これまでの地域の取り組みが評価されたもので、関係者の尽力に感謝したい。今後も、市が誇る歴史文化資源を適切に保存・活用しながら地域活性化に取り組んでいきたい」とコメントした。
城西地区重伝建喜びの声
- 2020年10月17日
- 歴史・文化