城西連合青壮年会(平野壮司会長)の若手有志が、10月2日に作州民芸館=岡山県津山市=周辺で開かれる第27回「津山・城西まるごと博物館フェア」で初めて人力車を引く。地元の伝統的工芸「作州絣(かすり)」で法被を新調し、3年ぶりとなる人気イベントでの「車夫デビュー」に向けて張り切っている。
重伝建に一昨年選定された城西地区の観光活性化に一役買おうと、30〜40代の6人が実行委の呼びかけに賛同。長年車夫を務めて同フェアでもこれまで依頼し、4年前に引退した真庭市勝山の松本高明さん(76)に昨年から操作の手ほどきを受けてきた。法被は作州絣保存会(日名川茂美会長)に特注し、手織りによる井桁模様をあしらっている。
当日は松本さんの車両を借り受け、午前10時から11時まで写真撮影に応じた後、翁橋(西今町)〜城西浪漫館(田町)、同館〜津山城下町歴史館(同)、歴史館〜徳守神社(宮脇町)、同神社〜翁橋間を午後2時まで巡回運行(各区間5分程度)する。料金は無料で2人まで乗車可。
平野会長(42)=岡山県津山市小田中=は「今回はなるべく多くの方に楽しんでもらえるよう、四つの停留所を設けた。歴史ある町並みにふさわしい人力車を城西で受け継ぎ、ゆくゆくは購入してフェア以外でも活用していきたい」と話している。