岡山県奈義町は、子どもからお年寄りまで障害の有無に関係なく誰もが楽しめる公園にしようと、同町柿の町総合運動公園にウオーキングコースを設定し、基礎体力づくりができる健康器具12台を設置した。昨年度策定した「みんなの公園(インクルーシブな公園)づくり基本計画」に基づき、長期的に整備を進める。
公園は2018年度に大型複合遊具を設置以来、子育て世代を中心に多くの人に親しまれ、今後はさまざまな利用者が一緒に遊ぶことのできる公園を目指す。
園内の遊歩道を1周約1・5キロのウオーキングコースにした。那岐山など四季折々の景色を眺めながら散歩を満喫できる。コース沿いに肩や腕の強化、上半身のストレッチ、前屈、背のばしなどの大人向け健康器具を設置し、緩やかな運動での基礎体力づくりを楽しめる。休憩用のベンチ7台も並べた。総事業費は約2423万円で、国の地方創生交付金を活用した。
基本計画は有識者や保護者、特別支援教育関係者ら19人でつくる検討会の意見とアイデアを基に策定。町は「多世代が豊かな遊びと交流を広げられる公園づくりを目指し、インクルーシブな町づくりの象徴としたい。町内外から多くの人に利用してもらえれば」としている。