徳川家康の源流として知られる「松平家」つながりで岡山県津山市と埼玉県川越市間の産業振興に取り組む「川越未来図」一行が、昨秋に続き2回目の来津を果たし、観光関係者らと意見を交わした。
団長の木所勝邦さん(78)と青木雅人さん(59)が来津、一瀬要さん(70)はオンライン参加した。いずれも東京都や埼玉県など1都2県にわたる武蔵地域の観光振興に取り組むNPO法人武蔵観研の役員・会員。津山側のパートナーは、美作地域の若手経営者の私塾・真々互敬塾(岩谷英昭塾長)の塾生が務めた。
津山市の糀やで開いた会合には津山市観光協会・松岡裕司会長、河本義登副会長が出席。川越と津山側が相互にプレゼンテーションした。
川越側は、松平家の川越、津山、松江市を結んだ「城と城下町」をテーマにした観光振興構想を発表。3市合わせた見込み旅客数は川越は2倍、津山は8倍になる可能性がある試算を披露した。その手法に交通系・地域ポイントの連携、世界中の城ファンをSNSに集める―などを挙げた。
川越を複数回視察している同塾生がビジネスプランを発表。木所さんは「いくつか具体的なプロジェクトが進行している。一つ一つの積み重ねが大きな成果になる」と語った。
翌日、一行は松江へ向かった。
このプロジェクトは、川越市政100周年記念事業・川越未来図の一環としてスタートした。