塩漬けした梅を三日三晩天日にさらす「土用干し」作業が23日、岡山県津山市の梅の里管理組合加工場で始まった。過去に例を見ない豊作で、8月末まで約1600キロを干す。
6月に収穫した「南高梅」を組合員8人が台にびっしり広げ、さわやかな甘酸っぱい香りに包まれながら、一つひとつ手際よく裏返していく。満遍なく日光が当たるように1日4回行うことで、水分が抜けてうま味が凝縮し、赤く色付く。
梅雨が明け、天候が安定している土用の丑の時期に毎年実施。前原啓志組合長(83)は「今年は遅霜がなく天候に恵まれて粒も大きい。体に良く、塩分豊富な梅を食べて暑い夏を乗り切ってほしい」と話している。
同所で採れたシソと一緒に約1カ月間漬け込んだ梅は、9月上旬から道の駅・久米の里(宮尾)とほほえみ彩菜(杉宮)、鏡野町物産館夢広場(同町円宗寺)に並ぶ。
