津山モラロジー事務所墨絵教室(長石隆子代表)の20周年墨絵展が22日から岡山県津山市高尾の日本植生教育館で始まり、墨痕鮮やかな力作が来場者を魅了している。3月2日まで。
会員8人と教室開設時から指導している田村勝己さん(89)=加茂町公郷=、発案者である故柴田愛子さんの絵手紙や色紙、水墨画など計約320点を出展。
四季折々の草花や愛らしい動物などを画題にした、色鮮やかな絵手紙がずらり。同教室ではモチーフとして仏画も人気で、福々しい観音様やお地蔵様などの姿も。福を呼ぶ赤富士や松竹梅、福の神、開運の干支(えと)といった縁起物など、ほっこり心温まる作品が集まった。
柴田さんは筆まめで知られており、実際に出した絵手紙には、ツバキやマンリョウなどに思いやりと優しさが詰まった言葉が添えられている。墨で描いた勇壮な富士山や迫力のイグアスの滝を出品した田村さんは「開催初日は愛子さんの誕生日で、翌日は愛子さんの命日。絵を通して、愛子さんの教え、人生のあり方を学ぶ教室です。おかげ様で素晴らしい作品がそろいました」と話していた。
