墨絵のワークショップ 講師に武藤順九さん 個性豊かな6メートルの巻物完成/岡山・津山市 

教育・保育・学校 武藤さんから墨のすり方を教わる児童たち=岡山県津山市で
武藤さんから墨のすり方を教わる児童たち=岡山県津山市で
         

 世界的に活躍する彫刻家・画家の武藤順九さん(74)=岡山県津山市昭和町=による墨絵のワークショップが2日、成名小学校=野村=であり、3年生17人が思い思いの絵巻物を完成させた。

 市教委が文化芸術の体験授業として企画。子どもの想像力育成と伝統文化継承を狙いに「アート寺子屋」を全国各地で展開している武藤さんに講師を依頼した。

 「葉っぱの一生」がお題で、墨のすり方や濃淡、にじみの出し方を教わると、児童たちは長さ6メートルの和紙に筆で思い思いに表現。採取したさまざまな木の葉や自身の手足で型押ししたり、生き物を描いたりと真剣な表情で取り組み、個性豊かな巻物を仕上げた。

 園山采奈ちゃん(8)は「葉っぱがのびのびと大きくなる様子を描いて、自分もそんな大人になりたいと思った。みんなで楽しくできてうれしい」と話した。

 武藤さんは講評で「一人ひとり墨の色合いが異なる良い作品ができた。大切にし、大人になった時に思い出して見てほしい」と呼びかけた。

 この体験授業は、同校を含め本年度5校で実施する。

自由に墨絵を描く子どもたち
自由に墨絵を描く子どもたち


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