外出自粛に合わせた「テイクアウトサービス」開始する飲食店が増加中/岡山・津山市

経済・産業
         

 自慢の料理を家庭で楽しんでいただけたら―。新型コロナウイルスの影響で外出が控えられるなか、テイクアウト(持ち帰り)サービスを始める飲食店が増えている。苦境のなか活路を見出すために始めた取り組みをサポートしようと、店舗をまとめたサイトが登場するなど支援の輪が広がっている。
 県北でテイクアウトサービスをはじめた店舗の情報を発信する「岡山県北部お持ち帰りサイト IroDori」は、美作地域でのそうした動きの先がけ。開設したのは自身も当事者である、飲食やレストランウエディングの3店舗を手掛けるIroDori(志戸部、寺阪渉代表取締役)だ。
 同グループでは政府の緊急事態宣言の全国拡大より2日早い4月14日から、通常営業を停止した。従業員と話し合った末の苦渋の決断だった。そして3店のシェフによる料理のテイクアウトをスタート。お客さんの8割が常連で「『頑張れよ』と声をかけいただきうれしかった。普段からお客さんに支えられていたことを実感し、ありがたかった」と寺阪さん(33)は話す。
 コロナ禍の影響が日増しに深刻になるなか、「飲食店がまちのにぎわいを支えてきた。県北から飲食店がなくなると大変なことになる」と危機感を募らせ、支援サイトの立ち上げに至った。
 イタリアン、和食、農園、ハンバーガー、お好み焼き、カフェ、焼肉、ラーメン店など30日現在で15店舗が登録。各店のテイクアウトメニューや連絡、ホームページのリンク先などを店舗や料理の写真とともに紹介している。
 「飲食店同士の横のつながりはこれまであまりなかったけど、これをきっかけに励まし合いながらやっていきたい。津山は食の宝庫。津山の食のパワーをあらためて知っていただく機会になれば」
 同サイトでは掲載店を随時募集している。掲載料無料。申し込みはホームページから、または電話で。オカヤマ・テーブル・テラ(℡0868-23-6195)。
写真
「岡山県北部お持ち帰りサイト IroDori」の画面と寺阪さん


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