大阪・関西万博にちなんだ多文化交流イベント「ショウオウ“バンパク”マルシェ」(同実行委主催)が23日、岡山県勝田郡勝央町のスーパーマーケット・マルイ勝央店前で開かれ、多彩な異国の定番グルメや文化体験を通して地域に住む外国人労働者と町民らが親睦を深めた。
同町にゆかりのある事業者が集まって年に3回、町内各所で開催する「勝央空下朝マルシェ」が開催から10年を迎えるのを記念し、さまざまな国籍の人たちと地域をつないでグローバルな視点を養っていこうと大々的に実施。
会場には30店舗が並び、韓国風冷麺やピザ、トルティーヤ、チュロス、フォーなど約20か国の料理のほかに、焼きそば、かき氷、珍しいカブトムシや手作り小物、雑貨も販売。手品や勝央金時太鼓演奏、ダンスを披露するステージイベントも行われ、大勢の人でにぎわっていた。

クリナップに勤めるベトナム人たちが立ち上げた露店では古里から取り寄せたカップ麺・フォーやベトナム笠を売られており、興味津々な様子で買い物客が手に取っていた。グエン・ティエン・タインさん(25)は「自分たちの古里の文化を紹介できてうれしい。みんなとても優しくて感謝している。自分たちも日本の文化をもっと学べるようになりたい」と笑顔で話していた。
町内に勤務する下田宏二さん(54)=津山市安井=は「このイベントはさまざまな国籍の人がいることを知る機会になった。みんな地域になじんでいて頼もしく感じている。これからも交流の場があれば、みなさんと仲良くなりたい」と語った。
