第30回「津山・城西まるごと博物館フェア2025」(同実行委主催)が5日、岡山県津山市西今町の作州民芸館周辺で開かれ、大勢の行楽客らが「アート&クラフト展」をはじめ多彩なイベントを満喫した。
出雲街道沿いの重伝建地区が歩行者天国になり、県内外のクラフトマン52組による古布のリメイク服や小物、陶芸、ガラス細工、アクセサリー、フラワーアレンジメントなどが並び、来場者は目当てを手にとってじっくりと品定め。園児によるオープニングパレードや「文ちゃん一座」による大道芸がストリートを彩り、地元の青壮年有志による人力車の運行が人気を集めた。
広場ではカレーやフランクフルトといった屋台の飲食が並び、野村昌子さんのバルーンアートショー、津山ジュニアブラスによる演奏も大盛況。西小体育館では段ボールを使った迷路やワークショップが登場し、津山城下町歴史館では津山だんじりの展示や西小児童による「かすちゃん焼き」の販売も好評だった。午後には開催30回を記念した餅投げもあり、家族連れや友人グループが買い物や催しを楽しんだ。
自営業の岸本美子さん(43)は「文ちゃん一座を楽しみに来た。通りが地元の人たちでにぎわっていていいですね」、息子の和忠君(西小1年)は「段ボール迷路が楽しかった」と話していた。
同フェアは、大正時代に手工業で栄えた同地域の再現をテーマに地元の実行委が企画している。
