「多様性を育む美術プロジェクト展」(文化庁、勝央町など主催)が同町勝間田の勝央美術文学館で開かれ、障害者と健常者が共同制作した色彩豊かなアート作品に来場者が見入っている。9月12日まで。
美術家の西村陽平日本女子大学名誉教授らが2019〜21年に開いたワークショップで視覚、聴覚、知的などの障害を持つ小学生から60代までの参加者が、表現手法の助言を健常者から受けながら制作した20点を展示。
子どもたちが、自身の顔写真をベースに肌や髪などを極彩色に塗ったポップアート風、色とりどりの絵の具を飛び散らせたアクションペインティングの絵も目を引く。さらに紙コップやゼリーの容器、ヒョウタンなどに着彩し、思うままにハニカムボードへ張り付けた立体作品も面白い。
同町福吉の自営業女性(55)は「明るく鮮やかな色遣いの作品が多く、見ているうちに気分が上向き、元気が出ました」と話した。
同館では「ハンディのある人が感性や個性を力強く表現した作品を通じて、障害者への理解を深めるとともに生きる活力を感じてもらえたら」としている。
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障害者と健常者が共同制作した作品に見入る来場者
多様性を育む美術プロジェクト展
- 2021年8月25日
- 芸術