本年度「津山市二十歳を祝う会」が12日、岡山県津山市山下の津山文化センターで開かれ、華やかな振りそでや真新しいスーツに身を包んだ20歳の若者たちが、大人として気持ちを新たにし、一歩を踏み出した。
民法改正に伴い、成人年齢が18歳に引き下げられ一昨年から名称を変更。2004年4月2日から05年4月1日までに生まれた975人(男458人、女487人)を祝福した。
式典には780人(男376人、女410人)が出席。谷口圭三市長は「皆さんが生まれ育ったこの地域には長い歴史や伝統がある。これからそれぞれの場所で活躍されると思うが、津山で育った誇りを胸に広い視野や他者を理解しようとする寛容さを大切に、何事にも積極的に挑戦してほしい」と激励。中島完一市議会議長はこれから厳しい壁が立ちはだかることもあるかもしれないが、臆することなくどんなことにも積極的にチャレンジし着実に歩みを進めて」とあいさつした。
出席者を代表して小林愛佳さん(岡山理科大学2年)は中学時代に支えてくれた恩師に感謝の言葉を述べ「先生のように生徒に寄り添い、導くことのできる教師になりたい」、奥比加瑠さん(津山高専5年)は「今日まで支えてくれた家族や友人、先生方への感謝の気持ちを胸に、一歩ずつ前進していく」と決意を表明した。
この後、若者たちは久しぶりに顔を合わせた友人と近況を報告し合ったり、一緒に写真を撮ったりするなどし、会場には笑顔があふれていた。
今回祝福を受けた世代が生まれた04年度はアテネ五輪の開催、新潟県中越地方で震度7の地震発生、津山市では久米、勝北、加茂町、阿波村との合併、津山城石垣に備中櫓が復元完了、当時北小学校3年生だった筒塩侑子さんの殺害事件―といった出来事があった。