「十三参り」として知られる萬福寺の虚空蔵大会式が22、23日の日程で岡山県津山市東田辺の黒澤山山頂の同寺で始まり、ご利益を求めて朝から大勢の参拝者が続いている。
家族連れらが露店の並ぶ境内を抜け、石段を上がって本堂で祈願。俵や小判、蔵の鍵など七福が付いた福笹(ざさ)を買い求めたり、願いがかなうと翌年2倍にして返す「福銭」を借りたりしていた。
同寺密教婦人会による甘酒の接待も好評だった。夫婦で来て福笹を買い求めていた林田の会社員・光岡敏郎さん(56)は「毎年代々、子どもたちも十三参りでお世話になっている。今年も無事に参ることができて感謝です」と話していた。
同寺は金剛證寺(三重)、圓蔵寺(福島)と並ぶ日本三所の福地。十三参りの会式は「虚空蔵さん」として親しまれている。
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