大宮踊

祭事・神事・法要
         

真庭市蒜山地域で古くから受け継がれている盆踊り「大宮踊」(国指定重要無形民俗文化財)が15日、蒜山中福田の福田神社で行われ、踊り子たちは子孫繁栄や豊作を願う踊りの輪を広げた。
 新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催。夜に浴衣姿の住民や帰省客らが境内に集まり、「シリゲ」と呼ばれる切り絵細工や大灯籠が飾られた大きな舞台を囲んで約1時間踊った。大宮踊保存会のメンバーたちの「ウアハンヨウ」という独特の言い回しが入る音頭や太鼓の音に合わせて優雅に舞う「あおい」、歯切れのよいテンポが特徴の「しっし」、仮装した人たちが登場する「てんこ」と続き、会場は大いに盛り上がった。
 父親が同保存会のメンバーという川上小学校4年・山口麗空君(10)は「地域の人たちにとって大切な伝統。ずっと残るように自分も頑張って踊っていきたい」と話した。
 この日は旭川河川敷で「ひるぜん花火大会」(同実行委主催)が規模を縮小して開催され、682発が夜空を彩った。
 大宮踊は「備中たかはし松山踊り」(高梁市)、「白石踊」(笠岡市)とともに県三大踊りの一つ。お盆を中心に蒜山地区内各所で行われている。17日午後8時から再び同所で、19日は長田神社(蒜山下長田)で実施する予定。

福田神社境内で大宮踊を楽しむ住民ら


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