県内有数の新高梨の産地・久米地域=岡山県津山市=で、今年の収穫が本格化している。大玉でジューシーな秋の味覚は「梨の王様」とも呼ばれ、上々の品質に育っている。
新高梨は大きいもので重さ1キロを超える大玉品種の代表格。同地域では22戸が2.3ヘクタールで栽培し、今季は先月29日から出荷が始まった。
約90本を手がける農事組合法人・アクト神代村のほ場(油木下)では2日から作業を開始。たわわに実った果実をメンバーが丁寧にもぎとり、かごいっぱいに詰め込んでいる。
JA晴れの国岡山によると、今年は霜や悪天候の被害は少なく、昨年より1.5トン増の18トンの出荷が目標。久米新高梨部会の安藤隆章部会長(61)=アクト神代村=は「夏場の猛暑と少雨で玉はやや小ぶり傾向だが、量は豊作で、みずみずしく、甘みのある梨に仕上がった」とPRする。
県内や広島県の市場に出荷し、道の駅・久米の里(宮尾)にも並んでいる。