積極的に異文化交流を図っている岡山県勝田郡奈義町は2023年1月16日、京都市のフランス総領事館のジュール・イルマン総領事を招待し、町内の産業や食、芸術、政策などを紹介したり、意見を交わしたりした。
イルマン総領事は、なぎチャイルドホーム、奈義しごとえん、現代美術館を視察。町が取り組む子育て支援における社会保障、働き方の多様性について理解を深めたほか、現代アートに触れたりした。また花房牧場では特産品・なぎビーフについて学んだ。
このうち、多世代交流広場・ナギテラスでは「びっくりフランス授業」が開かれ、イルマン総領事が町民15人の前で、母国の政策や経済、文化、日本との接点を日本語で紹介。その中で男女差別のない社会について語り、出産で休職した女性が仕事に復帰しやすいことなどを例に挙げて「安心して働きながら育児に励める環境が、出生率の増加に影響している」と強調した。参加者は静かに耳を傾け、最後に質問するなどしていた。
高校で国際社会について学びたいという奈義中3年の藤木穂乃佳さん(15)は「持っているフランスのイメージとは違った面を知ることができて楽しかった」と話した。
視察を終えてイルマン総領事は「町のコミュニティーのつながりは強く感心した。両国が交流を深め、互いに良い所を学び合うようにしていきたい」と語った。
奈義町 フランス総領事館のジュール・イルマン総領事を招待 意見交換など行う
- 2023年1月18日
- 行政・公共