岡山県奈義町内で滞在制作をしていた彫刻家・阿部光成さん(46)=東京都=による新作の石彫が完成し13日、同町現代美術館(豊沢)芝生広場に設置された。
アーティストレジデンスとして町が招へいし、B&G海洋センター艇庫をアトリエに約1カ月間制作した。
新作「山は見ている」は、黒御影(みかげ)石の造形(幅1・6メートル、高さ約90センチ、奥行き80センチ、重さ約2トン)で那岐山をイメージしており、背後に同山を望める場所に据えられた。
阿部さんは、東京芸術大学彫刻科、同大学院彫刻専攻を経て、国内各地で精力的に活動を展開。
「見て、さわって、彫刻に親しんでほしい。町を象徴する山とこの作品がつながっているように感じてもらえたらうれしい」と話した。