奈義町 オートキャンプ場整備構想

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 奈義町は、町営施設の那岐山麓山の駅(同町高円)周辺に大規模なオートキャンプ場の整備を構想し、具体化の可能性を探る中で町民意見の集約を進めている。
 町が先月の広報紙に掲載した構想では、山の駅に隣接する農地など約3ヘクタルにテントサイト89区画を整備し、トイレや浴室などを備えた施設、キャンプ用品の販売や貸し出しをする施設を建設。アウトドアメーカー・スノーピーク(新潟県)関連のコンサルタント会社に昨年度、現地調査を依頼した結果、自然景観と京阪神からのアクセスの良好さから年間1万8000人程度の利用が見込まれ、山の駅などと合わせた経済波及効果は年間1億4000万円と試算された。
 事業費は少なくとも約4億7000万円かかるが、国の交付金と過疎債を活用すれば、町費の負担は15%程度に抑えられるという。基本設計、実施設計、整備完了に至るまでには最低でも3年間を要する見込み。
 今春から数回、地元や町内全体などで説明会を開いて町民の意見を聞く中、賛成意見の一方、ごみや騒音、財政ひっ迫などを懸念する反対の声もある。
 山の駅近くに住む女性(74)は「家族連れらでにぎわい、周辺の農家が野菜を供給できる。今でも騒音はあるし、マナーさえしっかり管理できればいいと思う。地元の高円地区で反対意見は少ない」。町内の自営業男性(66)は「アウトドアブームもあり、にぎわいや経済効果につながると思うが、中学校建て替えなど大型事業が進む中、無駄遣いをするなという年配者らもいる」と話した。
 奥正親町長は「観光施設でありメリット、デメリットもあると思う。まだ具体的な計画には至っておらず、町民意見を集約した上で慎重に判断したい」としている。

奈義町が整備を構想しているオートキャンプ場のイメージ図

整備の候補地としている山の駅の隣接地


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