ウランガラス専門の「妖精の森ガラス美術館」=岡山県苫田郡鏡野町=で8日、収蔵作品を集めた恒例の企画展「ひかりのかたち展」の前期日程が始まった。10月5日まで。
2011年から県内外のガラス作家計18人が同美術館で制作した30点を展示。切子や吹き、鋳造の技法で動物や抽象のオブジェ、花びんなどの器を仕上げており、凹凸や描かれた模様、厚みによって蛍光緑色の光り方が違うのが見どころになっている。
最新の作品は、長崎県出身で富山ガラス造形研究所准教授の松藤孝一さんが今年作った「突然変異」。ごつごつとした自然石に、形の整った人工的な趣のガラスをくっ付け、従来の作風とは異色の雰囲気を醸している。
三浦和学芸員は「作家によって作り方が異なり、ウランガラスのさまざまな表情を楽しんでもらえたら」と話している。
収蔵作品の企画展は8回目。後期は、12月下旬から実施を予定しており、展示内容も変わる。
開館は午前9時半〜午後5時。火曜日休館。入館料は大人・大学生500円、高校生400円、小中学生300円。小学生未満無料。
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収蔵作品が並ぶ「ひかりのかたち展」
妖精の森ガラス美術館企画展「ひかりのかたち展」/岡山・鏡野町