ウランガラスを展示する鏡野町上斎原の「妖精の森ガラス美術館」で、春季企画展が開かれている。愛知県の作家が手がけた造形作品が、来館者の目を引いている。7月5日まで。
作家は佐々木雅浩さん。1969年に名古屋市で生まれ、富山ガラス造形研究所などで学び、現在、愛知教育大教授を務める。規則性を感じさせないとげとげした見た目の作品を制作している。
同館には昨年10月に訪れ、計13点を作った。全て吹きガラス技法で仕上げたオブジェは、とげのような突起が共通しているものの長細かったり丸っこかったりと形もさまざま。見る角度によってウランガラス特有の蛍光緑色の光り方が違うのも特徴という。
三浦和学芸員は「平らな部分がないのが個性的。有機的、生物的なフォルムが魅力の佐々木ワールドにぜひ触れてほしい」としている。
開館は午前9時半〜午後5時。火曜日休館(ゴールデンウィークの5月4日は開館)。入館料は大人・大学生500円、高校生400円、小中学生300円。小学生未満無料。
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佐々木雅浩さんが手がけた展示作品
妖精の森ガラス美術館春季企画展