岡山県久米郡美咲町の興禅寺(芝原秀法住職)で18日、恒例の「一日一休さん」が開かれ、夏休み中の子どもたちが心身の修練に励んだ。
1990年から続く催しで、寺での集団生活を通じて感謝の心や礼儀を学んでもらうのが目的。町内や津山市の幼児から小学6年まで33人が参加した。
子どもたちは白黒の僧衣に着替え、入門式の後、勤行や写経、写仏、念珠作りなどに挑戦。本堂では朝昼夕と座禅を行い、呼吸を整えて心静かに臨んだ。芝原住職(49)に「警策」で肩を叩かれながら、精神を集中させていた。
また、大きな数珠を回す「百万遍」や、工作や宿題にも取り組み、食事は昼と夕、流しそうめんや夏野菜たっぷりの精進カレーを味わった。参加4年目の黒瀬詩乃さん(美咲中央小4年)は「暑いけれど、皆で一緒にやると、つらいことも嫌なこともないと思った。一休さんになりきって頑張る」と目を輝かせていた。
