岡山県津山市役所で市職員を対象にした人権啓発研修会が開かれ、子どもたちの引きこもりや大人の役割について学んだ。
通信制の希望高等学園津山校で責任者を務める小林和彦さんが「家庭内引きこもりや子どもたちが直面している問題」と題して話した。
同校には不登校経験のある生徒を含め150人が在籍。引きこもりの原因として共働き世帯の増加による家族間の会話の減少、祖父母との同居世帯の減少、地域との交流の希薄化、SNSを中心にした会話の増加など挙げた。
地域で中高生のあいさつが減っている一方、地域からも子どもたちに注意や指摘がしづらくなっている点を強調。「大人が、地域の子どもとして認識し、生きることの必要性を伝えることが重要」と述べ、職員75人に熱心に耳を傾けて学んでいた。