岡山県真庭署は27日、内容虚偽の離婚届を偽造し、戸籍簿に不実の記録をさせるなどしたとして、大阪府東大阪市の地方公務員の男(45)ら3人を有印私文書偽造・同行使、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで逮捕した。
調べでは離婚調停中の男が、神戸市東灘区の自称アルバイトの男(52)と、同市兵庫区の飲食店経営の男(49)と共謀し、長男の単独親権者になるように画策。離婚届の親権を定める欄に自身の名前を書いたほか、署名欄に無断で妻の名前を記載し、東大阪市役所に提出した疑い。認否について警察は「コメントを控える」としている。
同署は、今年7月、男の妻から被害申告を受けて捜査を開始。9月5日に岡山県真庭市内で長男が連れ去られた事件が発生し、地方公務員の男とアルバイトの男を未成年者略取の疑いで逮捕して取り調べを進めていた。3人は知り合いとみて、さらに調べをすすめている。