岡山県津山市の津山署前の市道で1日、道路に飛び出して車にひかれそうになった子猫の救出劇があった。子猫に気づいた運転中の女性と、近くで交通規制訓練をしていた署員たちがとっさに連携し、小さな命を救い出した。
署の前の交差点では、署員10人が参加して大規模災害を想定した手信号訓練が行われていた。子猫が道路に飛び出したのは訓練終了直後だった。
子猫に気づいた運転中の女性が車から降り、後続の車に知らせて路上で停車。車の下から助け出そうとしている様子に署員が気付き、すぐに駆けつけた。
署員たちは訓練の成果を即座に発揮し、行き交う車を誘導するなど安全を確保。女性と一緒に車の下に手を伸ばしたり、エンジン内を確かめたりと“救出活動”に当たった。子猫はホイールの中に入り込んでしまっていたが、女性が車体とタイヤの隙間に腕を入れ、うまく助け出した。茶トラの雌猫で、けがなどはなく元気に鳴き声を上げた。
子猫を救出した美咲町の禾本優子さん(23)は「小さな命が助かって本当に良かった。協力してくれた津山署のみなさんにも感謝したい」と安どした表情で話した。

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