華道の専敬流鶴山会(遠藤千恵子会長)の華道展が、岡山県津山市京町のソシオ一番街のまちなかさろん再々で始まり、季節の花を使った色彩豊かな秀作が来場者の目を楽しませている。9日まで。
コロナ禍以前に毎年実施していた恒例の展覧会で、マスクなどの規制緩和を受けて3年ぶりに再開。師範の資格を持つ会員7人が約20点を出展している。
会場には、基本形式に沿った生け花から「意外性のある取り合わせ」をテーマに趣向を凝らしたものまでさまざまな作品がずらり。
桜と椿をメインに紫色のデルフィニウムを添えた大作、松の木の周りに赤い実のヒペリカムや黄緑のカーネーションなどをあしらった意欲作は、日本古来の植物と西洋の花をバランスよく取り入れ、和洋折衷の美を強調。履かなくなった靴にスターチスやカスミソウを生けたアイデアが光るのもあり、訪れた人たちの興味を引いている。
春名克美副会長は「作品を愛でながら楽しい時間を過ごしてもらえたら」と話している。