津山東高校食物調理科の第36回「卒業制作展示発表会」が20日、同校=岡山県津山市林田=で開かれ、3年生39人が3年間の学びの集大成として日々の研さんとアイデアを駆使して手がけた料理を披露した。
生徒たちは日本、西洋、中国料理、製菓、和菓子、製パンの中から1ジャンルを選び、自身の思いや考えたテーマを基に懐石やコース料理、デザートなどを調理。会場には華やかに盛り付けられた皿が並び、訪れた保護者や地域住民らは細部にまでこだわった意欲作に見入っていた。

続いて同科の外部講師を務めるプロの料理人ら計6人が出来栄えを審査した結果が発表され、最優秀賞には18年間で身に付けた技術と知識、表現力を生かした島村湧さん(18)の日本料理「時の流れ~18年の軌跡~」が選ばれた。冬場もおいしいと言われるアコウ(キジハタ)をきれいにさばいた「姿造り」など得意の魚料理に加え、苦労しながら完成させた梅の花をかたどった細工ずし、人生で初めて覚えた料理「だし巻き卵」など思い入れのある一品一品を丁寧に作り上げた新春の膳が高い評価を受けた。
審査員長を務めた日本料理織部=田町=の店主・中西隆之さん(62)は「季節感を大切にしながら彩りが良く、器にあった盛り付けをするという日本料理の基本を押さえ、食べる人の視線を意識して食欲をそそるように仕上がっている。懸命に努力して腕を上げた点もすばらしい」と講評。
島村さんは「自分の人生を振り返りながら思いを込めるとともに、新たなスタートが切れるようにしたかった。両親や先生、クラスのみんな、支えてくれた人たちに感謝の気持ちを伝えたい」と話していた。今後は栄養学を取り入れた独自の日本料理を創る店を構えることを目標に、栄養士免許取得を目指して進学するという。
島村さんを除く入賞者は次の通り。(敬称略)
▽優秀賞=清水千賀(西洋料理)、藤井明奈(製菓)▽審査員特別賞=内田愛梨、菊本瑞葵(以上日本料理)、川端こころ(和菓子)、中村にこ(西洋料理)、矢田部夏帆(中国料理)
