柵原学園の7年生(中学校課程1年生)と中国学園大学の学生とが協働で制作した「柵原学園のCM」の動画披露会が18日、同学園(岡山県久米郡美咲町書副)で開かれ、参観に訪れた保護者たちは生徒らが企画して完成させた映像を観賞し、高く評価した。
同学園では生活科と総合的な学習の時間を軸としたキャリア教育「柵原ドリーム学」を展開しており、全校児童生徒は地元・柵原地域の活性化と貢献を目標に郷土について学びを深めている。その中で7年生42人は地域の現状を見つめて課題解決に向けた取り組みを進めており、柵原学園を多くの人に知ってもらおうと、北和気地区活性化を目指して活動中の中国学園大学国際教養学部のゼミ生たちと力を合わせて制作に着手した。
動画は3分間で、7年生が演者となって出演した映像に加え、生徒や教員が撮った写真を活用して学校の設備や環境、行事、給食、制服などを紹介。地域住民が活用できる公共性や楽しい学校生活をPRし、魅力を発信する。制作にあたり、子どもたちはアイデアを出し合い、カット割りや動画の中に差し込むメッセージ(テロップ)を考えるなど、具体的な映像のイメージを固め、そこに大学生らが加わりディレクションと撮影、編集を行った。
この日は視聴を終えた保護者らから大きな拍手が送られた。その後子どもたちは動画の使い道について話し合うなどした。演者をキャスティングして、演技を指示する役割を担った牛房桜涼君(12)は「作るのは大変だったけど、想像をはるかに超えた良い作品ができあがってとてもうれしい」と話していた。
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