企業のためのインターンシップセミナー(津山市主催、津山広域事務組合共催)が26日、岡山県津山市山下の津山圏域雇用労働センターで開かれ、事業所の採用担当者らがニーズの高まる学生のインターンシップに関する課題や事例などについて聞いた。
津山市、勝央、美咲町の14事業所から16人が参加。高校生の就活支援などを手掛けるアッテミー(大阪市)コーディネーターの伊藤麻衣子さんが講師を務めた。
学生の就活の現状をデータで見せながら「労働条件や給料だけでなく、やりたいことや強みを生かせる職場を選ぶ傾向からもインターンシップで自社の魅力をPRする必要がある。特に企業を選ぶ機会が少ない高校生は打てば響く」と強調。
続いて事例発表では、市内3社の担当者が実際に学生を受け入れた際のスケジュールや工夫点、反省点を説明し「採用につながらずとも会社を広く知ってもらい、学生の学びになり、地域貢献としても有意義」などと呼びかけた。
伊藤さんは「昼食は若手社員と一緒にとるのが望ましい」「振り返りの際は経営陣も参加してほしい」といったアドバイスした上で「実際に学生に接してみないと分からないことも多いが、実施することで自社のほしい人材像も明確になる」と総括し、参加者は終始熱心に聴き入った。
この後、採用・定着・若手育成につながるプログラム作成のワークショップもあった。