岡山県津山市の義信神社の夏祭りが19日、同所の町内会館で開かれ、今回初めてとなるキャンドルを使ったライトアップなどが行われた。町内の子どもや保護者らが楽しんだ。
3年ぶりの実施で、ライトアップはウィズコロナを踏まえ、新しい試みしようと青壮年団が企画。不用となったガラスコップを住民が持ち寄り、並べて町紋の「叶」の文字を作った。約300個の明かりと、子どもたちのイラストを添えた灯籠(とうろう)が宵闇を照らし辺りには幻想な風景が広がった。
子どもたちは展示しているだんじり「鳳龍臺(ほうりゅうだい)」に乗り、町内会の廣本慎太郎副会長が語る「町内の歴史」に耳を傾けた。中学1年生・安岡則文君(12)は「景色はもちろん、みんなが協力して祭りを盛り上げたのもすてきだと思う。大人になっても町に貢献できるようになりたい」と話した。
同神社は、元禄時代に「安岡町を城下町に」と津山藩に直訴して処刑された浪人・渡辺藤衛門義信を哀れんだ当時の町民たちが建てたとされている。