2022年6月の児童福祉法の改正に伴い、岡山県真庭市は1日、母子保健と児童福祉に関する行政サービスを一体化した「こども家庭センター」を子育て支援課の中に設置し、業務を開始した。
新年度から同センターの設置が各自治体の努力義務になったことを踏まえ、妊産婦や子育て家庭の相談窓口となっていた健康推進課母子保健係の「子育て世代包括支援センター(はぐくみセンター)」と児童相談と虐待への対応を担う「家庭総合支援拠点」(子育て支援課)を統合。
妊娠期や育児にまつわる不安や18歳までの子どもに関する悩み相談、ひとり親家庭支援、乳幼児健診など、今まで分かれていた窓口を一体化することで、利用者に対してわかりやすくし、子どもを中心とした包括的な支援につなげていく。
オープン式典で太田昇市長は「市は安心して子育てできる環境整備に取り組んでいる。センターが母親や父親らの『よりどころ』となるようにしていきたい」とあいさつ。神庭麻理センター長は「発達発育支援センターやほかの機関とも連携し、途切れの無い総合的な相談支援していく。専門職もいるのでささいな悩みでも気兼ねなく訪ねて来ていただけたら」と話した。
今後はセンター長をはじめ、統括支援員、社会福祉士、保健師、心理士、母子父子自立支援員などの計12人体制で業務にあたる。