岡山県の津山産米粉を使った焼き菓子の製造、販売をする「あっさ工房」を立ち上げた加藤里咲さん(42)=岡山県津山市=。「自然豊かな津山で育まれた材料を使って心と体に優しいおやつを、全国に広げていきたい」と語る。
3月に地元の兵庫県から夫・龍海さん(44)と5人の子どもを連れて移住。翌月自宅に構えた工房で、グルテンフリーで無添加のクッキーやスコーンなどを製造し、インターネットで販売している。
管理栄養士として長年、施設の衛生指導や栄養管理などに携わってきた里咲さん。子育てをしながら忙しい日々を送る中、自身や家族の体の不調と直面。そこで自身の食生活を見直し、普段食べている小麦粉を米粉に置き換えてみたところ、体調の改善が見られたという。「健康的で安全な食べ物で、多くの人に喜んでほしい」という思いから、2年間の試行錯誤の末、程よい甘さと塩加減のお菓子を完成させた。
現在は県立大学とステビアの葉を使った焼き菓子を共同開発しており、23、24の両日に開かれる日本糖尿病教育・看護学会学術集会に出店する。
「健康に配慮している人にも気軽に楽しんでもらえるように、シンプルな材料にこだわった。真心を込めて作ったので、ぜひ味わってほしい」と話す。
ネットでの注文はHP(https://raijnfam.base.shop/)で受け付けている。
問い合わせは、同工房(TEL0868-20-1368)。