美作高校と美咲町議会は29日、SDGsパートナーシップ包括協定連携事業として、内閣府の最先端研究に取り組む研究者を招いた交流事業を同校=岡山県津山市=で開き、将来実現したい社会像などを議論した。
「未来社会の担い手×ムーンショット研究者交流会」として開催。より大胆な発想に基づく挑戦的開発を推進する国の大型研究プログラム「ムーンショット型研究開発制度」で研究を行う山田真希子プロジェクトマネジャー(量子科学研究機構)を講師に迎えた。
高校生8人と町議12人が参加した。認知脳科学を専門とする山田プロジェクトマネジャーは「逆境の中でも前向きに生きられる社会の実現」と題して講演。未来への希望や期待への動機につながる”ポジティブな錯覚”による心の健康や社会的成功といったメリット、リスクを過小評価するデメリットについて説明した。
続いて、「2050年にどんな社会を目指したいか」をテーマに四つのグループで議論。高校生たちが「個性を最大限表現できる社会」「少子高齢化の解消」「みんな健康で笑顔に」などと発表し、実現のために「やりがいを持って好きな仕事ができる」「女性に魅力的な社会や子育てしやすい地域をつくる」と考えを述べた。